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建設業組合使途不明金 弁護士報告に重大な疑義 「返済の証拠まであったのに」 濡れぎぬ企業「弁護士告訴も」 |
前号報道の壱岐建設業協同組合の総会(16日)における弁護士(福岡市)の調査報告に、その後重大な疑問が浮かび上がり、名指しで非難された企業からは「話が全く違う」と抗議の声が上がっている。総会で弁護士が提出した調査回答書綴と添付資料綴は十数センチの厚みで広辞苑よりも分厚い。=写真上。1億円近い簿外融資の疑いを名指しで弁護士報告書に記載された企業は、この分厚い資料の中から自社が完全に返済している証拠を発見。カンカンに怒って「弁護士に対する告訴も辞さない」と話す。壱岐日々新聞の前号記事は、この弁護士報告書が「総会を通った」という前提で書かれており、その後に「濡れぎぬ」だった疑いが濃厚と判明した以上、いったん前号記事を取り消し、弁護士報告書そのものの分析から再出発する。しかし背景には、同組合内部に深刻な不信感が広がってしまった現状があり、その解決は困難そうだ。(種田拓)
●「分かっていながら」
1億円近い簿外融資の疑惑を名指しされたI社は、分厚い綴をめくるうちに、銀行が弁護士に提出した取引き資料の中に組合に対する自社の借り入れと返済の記帳が記録されていることを見つけた。借り入れ額の合計と返済額の合計はピタリと一致し、全額返済の動かぬ証拠となっている。しかもI社の社名は赤く塗られ(他社の社名は塗られていない)、チェックされた跡まで明確だ。
I社の社長は「他ならぬ弁護士自身の持っていた当座取引記録から全額返済が明確なのに、なぜ名指しで疑惑に仕立て上げられるのか」と怒り心頭。「常識では考えられない」と弁護士に対する告訴を検討していると話す。
●「4日後に返ってきているのに?!」
やはり名指しでターゲットにされた形のM社について、弁護士報告書は「不明瞭な口座の関係があった○○組については貴組合との金銭の授受をさらに詳しく調べる必要があります。ただしこの調査については、弁護士による外部調査では限界がありますので、○○組の会計帳簿や決算書類の任意提出を」と記し、その疑惑性を浮き立たせている。
不明瞭とされたのは1千万円の移動。漁協が組合に「年度末貯金運動」への協力での短期預金を依頼、組合は1千万円の預金を承諾したが漁協に口座がないのでM社の口座を借りて預金した。そして4日後に漁協から組合に1千万円の返金がされている。それらの帳票もキチンと残っており、しかも漁協は弁護士からの問い合わせに捺印をした回答書=写真右下=を提出(分厚い綴にとじられている)。回答書には「当時、当組合と壱岐建設業協同組合様とは取り引きがなく、入金先は○○組口座へとの中山事務局長の指示」など、全ての経過が明記されており、疑問をはさむ余地はないとしか思えない。
この「濡れぎぬ」としかいえない扱いに同社社長は「弁護士にもちゃんと説明しており、一体どういうわけで疑惑扱いされるのか想像もできない」とカンカンだ。
●帳簿は「自殺後に消えた」のか?
弁護士報告書は「何者かが、中山事務局長の死亡後に、簿外貸付に関する資料を隠匿したことは明らか」と断定する。しかし、現に確認されている貸付や返済が、帳簿の現存する分に記載されていないのは事実としても、当時は帳簿があったという可能性は否定できない。
当時もし記帳された取引きとするなら、弁護士報告書のいう「簿外貸付」という断定は成立しないことになる。
まして、中山前事務局長が自殺の前に、自らの手で帳簿を処分した可能性も否定できない。
中山前事務局長の机の中の書類などを箱詰め封印した2人の社長の間では「青表紙のノート」があったという証言と見ていないという証言が真っ向うからぶつかり、今となっては確認の取りようがない。
●「未返済の貸付金」があるのか?
弁護士報告書は「これらの大きな金額の移動は組合員に対する簿外貸付に流用」と推論する。また弁護士は、組合内企業へ宛てた質問書の中で、「使途不明金のうちかなりの部分が組合員に対する簿外貸付に充てられた可能性が極めて高い」と記している。
しかし、第1次の内部調査に当たったメンバーの話を聞くと、果たして未返済の貸付金がそのまま使途不明金となったという話の構図自体が疑わしくなってくる。
@平成8年7月以降中山前事務局長が当座預金から小切手を発行し、自ら現金化した経過は、銀行の協力もあって第1次調査で全て判明している。総額で約2億6千万円。1回あたり10万円以上の切りの良い金額で、数十万円から100万円が多く、最高で300万円。平成19年度(組合会計年度)でみると30万円〜70万円を年間19回現金化している。全体として年間2千〜3千万円前後だ。
Aこの他に、前事務局長が使いこんだと見られる根拠の無い使途不明金が約5千万円に上る。
B不正融資の自転車操業のために払い込んだ未計上利息が約8300万円確認されている。
C組合に残っていた預金や現金、貸付金残高などの資産が約1億円近い。
以上の4点を合計すると約4億9千万円となり融資残高とほぼ一致し、未返済の簿外貸付が「かなりの部分」を占めるという説とは相入れないことになる。
一方、前事務局長は勤務のかたわら「喫茶・蘭」や「スナック・蘭」の経営を行うなどしており、多額の資金を要していたのではないかとの指摘も出てきた。また、自動車販売店に現金で代金を払った日付と小切手を現金化した日付が一致しているとの指摘もある。
しかし、いったん銀行窓口で現金化された後の金の動きは、結局「調べようが無い」ということになる。
●疑心暗鬼
組合内部では、29社がほぼ同数の2派に分かれて対立。取材の中では双方ともに真剣な怒りを見せ、嘘をついて相手方を陥しいれるというのではなく、「信じこんでいる」という状況で対立を深めるばかりだ。
弁護士2人と税理士1人を雇いこんでの再調査は、事態を解明する方向ではなく相互不信を深める方向へとしか働かなかったようだ。
当事者の組合員企業にとってはこの上ない不幸としかいえないが、結局は事務局長に全てを一任し、印鑑も預け、巨額の使い込みを見逃してきた責任が回り回ってきたものともいえよう。責任を問うなら、過去の役員を含めて、その責任は逃れようが無いことになり、事態の清算はまだまだ泥沼化のおそれがある。
とはいえ、組合の再建を願う声は、全体のほとんどを占める共通の目標となっているようだ。それならば「疑惑」という疑心暗鬼を一つひとつ白黒をつけてはっきりさせていけば、一見深いミゾも急速に埋め戻すこともできよう。銀行との今後の交渉で、債務免除の話し合いが進むなら、そういう新しい状況も熟してきそうだと思われる。
なお、同組合は組合会計を担当した税理士(福岡市)に対して、1億円の賠償請求訴訟を起こすことを決定している。
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壱岐の嶋 快挙6連勝 三段目への昇進、確実に 母「こんなに応援、あの子は幸せ者」 |
大相撲夏場所で壱岐の嶋が6連勝という快挙を見せ、島内に大きな喜びの声が広がった。これで壱岐の嶋は現在の序二段から三段目への昇進が確実と見られる。壱岐の嶋の育ての親である長谷川福和さん(海老館)は6勝1敗の成績に「初日に負けてなければ全勝で序二段の優勝決定戦に出られたのだが」と残念がりながらも「押しや寄り切りで勝ち星を上げているのは実力がついてきた証拠」と頷く。6連勝の決まり手は押し出し、寄り切り、寄り切り、突き出し、押し倒し、引っ掛け、だった。
三段目には番付が100枚目くらいまであり、その40〜50枚目くらいまで上るとテレビ放送に映るようになる。
お母さんの島本輝子さんも「快挙、快挙」と大喜び。「夏場所中、母の日に花が届いたんです」と話し、「近所の人達もみんなで喜んでくれて声を掛けてくれます。こんなに応援してもらっているのは、あの子は幸せ者だと思います。応援に応えて、テレビに出られる三段目の上位に早くなって欲しい。ケガと健康に気をつけて頑張って欲しい」。その声も興奮気味で明るい。
壱岐の嶋自身も、壱岐日々新聞に次のような力強さいっぱいのコメントを寄せている。
「6連勝は自分でも初めてなのでとても嬉しく思います。勝因とかってよく分からないんですが、考えて相撲を取れるほど器用ではないので、今場所は立ち合いを強く当たる事だけを心がけて取りました。目標は来場所まず4番、勝ち越しです」
秋場所から壱岐の嶋は今までよりワンランク上の力士らと闘うことになる。長谷川福和さんも「三段目はちょっと家賃が高いかも知れない」と油断しないよう警鐘を鳴らす。しかし昨年の壱岐國幼児相撲大会でどっと増えた島内ファンの応援は一層高まりそうだ。
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修学旅行誘致“ジリ貧” 欲しい「体験メニューの目玉」 業者、観光協会、市、バラバラのまま |
落ち込み続ける壱岐の観光。その中で修学旅行客の減少も深刻な問題だ。壱岐の修学旅行客は02年の1万人近くをピークに、減少の一途をたどり、06年にはその半数以下の4570人にまで落ち込んだ=グラフ。昨年は5732人と持ち直したかに見えたが、今年はまだ人数ははっきりしないものの、学校数では昨年より3校減少の38校と落ち込んでいる。ある民宿は「修学旅行は3年周期で行き先を変える。今年で広島の3校が3年目。また減る」と不安げだ。
以前からずっと、壱岐では民宿などで作る修学旅行受け入れ組織が3つに分かれている。「学友会」「青松会」「七浜会」の3団体だ。それぞれが数軒から10軒ほどの構成で、誘致営業も各々が独自に展開、“統一司令部”はない。
民宿に一支国博物館の効果を聞くと「人気があるのはマリンスポーツなどのアウトドア体験。インドア物は人気が無いからなあ」という。しかし、その人気のアウトドア体験も、他の観光地の追随もあってマンネリ気味。どの民宿も「新しい目玉の必要性」を感じてはいるものの「新しい事に取り組むには人手が足りない」状況で、逆に「アイデアがあれば教えて欲しい」という切実な声すら出てくる。
市の観光商工課にも尋ねてみたが、「一昨年までのデータしかない。観光協会に聞いてください」という回答。その壱岐観光協会に聞いても、港での歓迎式の手配くらいしかできていないという。「少数の事務局では歓迎式典だけでも手一杯」。
島内の3つの観光協会は6月2日に合併調印式を行う。生まれ変わった壱岐市観光協会と市役所とそして現場の業者が一体となって、誘致戦略や任務分担、統一の宣伝用DVDやチラシなどの武器づくりを急がないと、このままでは「ジリ貧」が続くしかないようだ。
パッとしない歓迎式
「もうちょっと工夫を」
芦辺のジェットフォイルで到着した修学旅行団の歓迎式を見た男性から辛口の注文が届いた。
「歓迎の横断幕を胸の高さに何人かで持っちょったばって、車がその前に並んじょるけん、生徒達からは見えん。情けなか。何か工夫はできんとか」と深い溜息。そして「歓迎式やけん、生徒の印象にくっきり残る派手なことはできんとか。例えば臨時のミニ舞台を作って、その上で一人神楽を踊るとか、壱岐牛の島じゃから本物の牛を1頭連れて来て、生徒達に触らせるとか。『大人になったらまた来よう!』と思うごて考えんと」。
| ● 紙面より |
◇県消防団大会に900人
◇市長にズバリ(NO.4)
◇サイクルフェスタ迫る
◇蛍の郷里で観賞会
◇ノコギリウニです。
◇壱州バス停物語(23)
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